会長あいさつ

この度、令和6年7月より小児科医会会長として2期目を迎えました小林敏宏です。令和4年7月に前会長でありました森泰二郎先生より引継ぎ、今年6月には多くの会員の先生他埼玉県のこども達を支援する人たちにご協力頂きまして第35回日本小児科医会総会フォーラムを開かせて頂きました。この場をお借りしまして感謝申し上げます。今回のフォーラムのメインテーマを「一人ひとりが日本の宝、世界の宝。多職種で支えよう日本のこども達」と設定し、オール埼玉のメンバーで取り組みました。その結果、多くの会員以外の多職種の方のご参加も頂きまして、成功裏に終了しました。本当にありがとうございました。

現在小児医療を取り巻く環境は以前に比べ大幅に変貌をきたしております。新たに加わる1か月健診、2か月健診、そして5歳児健診を始めとした各年代の健診事業、日々加わる新しい予防接種を含めたワクチンの推進、子育て支援、学童期の不登校、いじめ、オーバードーズ、自殺、虐待など様々な問題が山積みです。こども家庭庁や成育基本法成立によって今後さらに小児を取り巻く環境が大きく変わる事が予想されます。これまで以上に教育や保健・福祉の分野との連携が重要になってくると思われます。埼玉県でこれまで培ってきた基盤を受け継ぎ、多職種連携のもと、更に緊密な協力体制を築き、小児保健の分野などで私たち小児科医が活躍できる場を構築できるよう副会長、理事の先生方と尽力していきたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。

令和6年8月
埼玉県小児科医会 会長 小林敏宏